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真の解決 とは。。

他人のことって、よく観える。
まるで、
迷路のネズミを、上から眺めているみたいに。

そう。
たしかに、
迷路を上から眺めていれば 出口へ道を促すことはできるけど、
でもね、
一刻も早く出口へ向かわせるのって、
いったい、
本当に その人にとって幸せなことなんだろうか?

 選択肢を前にして 悩み迷う人に対して、
 いったい私たちは 実のところ 何が出来るんだろう?



 美容師が通常置かれている立場というのは、実のところかなり特殊な局面だと感じています。

 上の例で言えば、プロとしてのスキルを信頼していただいたうえで 全面的にデザインを委任された場合に限り、美容師は迷路のネズミを出口へ促すことができるのです。それは、ドライな職人の立場だと思います。("ドライ"と言いましたが、否定的な意味ではありません。むしろ、誇り高く、謙虚な、奉仕の仕事だと思います。)
 ところが通常は、お客様が全面的に選択肢を美容師に預けるということは、皆無です。そこでコミュニケーションを図り、諸条件を勘案し、要望と提案の折り合いをつけながら、デザインを創りあげてゆきます。これは、共同作業のセッションです。美容師は、そのためのパートナーという立場です。特殊な局面と言ったのは、この立場についてです。

 ふたつテーマがあります。
 ひとつは、主導権についてです。美容師はお客様にスキルを買っていただいてセッションのパートナーとして雇われるのですから、その意味では主導権はお客様にあります。けれど、デザインを実際に作り上げる作業自体は委任される訳ですし、多くの場面で提案をしてデザインを主導するのは美容師です。共同作業ですから、主導権がどちらかに片寄り過ぎてはセッションはうまく行きません。この主導権のバランスを、臨機応変に適切にコントロールすることも、美容師の側の役割です。
 ふたつめは、方向性についてです。忘れてはならない事ですが、デザインをどの方向に向かわせるのかはお客様自身に委ねられるべきだと思います。あえて”方向性”と抽象的な言い方をしました。今いるその場所から、どちらへ向かいたいのか or 向かいたくないのか、どのくらい離れたいのか or 離れたくないのか、ということです。冒険をしたいのならしたいなりに、迷っているのなら迷っているなりに、美容師はお客様のベクトルに寄り添う姿勢が必要です。お客様自身が腑に落ちるようにサポートし、ときには演出することもあるでしょう。言い換えると、”客観的に似合うヘアデザイン”が”主観的な居心地の良さという個人的体験”と両立していることが重要なのだと思います。

 「主観を客観視する」というヨガ的視点は、ここでも深い示唆を与えてくれます。つまり、ヘアデザインを内的体験としてアプローチして、主観を客観化するセッションを通して多層的に調和のとれたヘアデザインを導けるとしたら、それは例えば「カットセラピー」と呼んでもいいかも知れません。
 サロンワークの様々な制約の中で、試行錯誤しながら、そんな模索を続けています。

[美容師とヨガの量子論的関係] #2


02:16:00 | motoka | | TrackBacks

Comments

GIGA K wrote:

なるほど、「カットセラピー」とは言いえていると思います。

私は長く物販をしていたのですが、やはり同じようなことがいえます。美容ほどデリケートではありませんが、主導権のバランスの問題もありますし、何よりも、方向性の問題で共通点を感じます。買うものがありふれた日用品でない場合、多かれ少なかれ、買うことと、それを使うことは、お客様の自己実現の一部であり、単に販売するのではなく、お客様の「真の要望」を一緒に探り出し、ベストな選択を確認しなければならないからです。そういう意味で、「コンサルティングセールス」という考え方をしていました。その手法は、カウンセリングやコーチングのものでした。

こうしたサービスの提供というのは、実は、お客様の人生の一部の形成に関与する、特殊で重要な仕事だと私は考えています。
09/15/05 17:55:09

SETSUKO wrote:

すごく考えさせられるエントリー&コメントですね。
どんな形であれ人と人が向き合う、つながりを持つという関係の中にはバランスが作用しますね。
ミュージシャンという立場で私が思うのは
いかに他のプレイヤーとお客さんと自分でその場をコーディネイトするかという事をいつも考えて企画・演奏をしています。
そして何か一つでも持って帰ってもらえるならと思います。(それは何でもいいのです)

motoka嬢のエントリーは私の表現できない気持とか考えてる事とかと時々シンクロするので面白いです(笑)
09/16/05 17:30:15

カオリ wrote:

興味深く拝読させていただきました
それにしてもmotokaさんの深い洞察、またそれを文章で伝えられる力には脱帽です。

セラピー
最近は色々なところでこの言葉を目にしますよね「フォトセラピー」と言うのもあるんですよ。
それもまさに撮るという行為が今ある
「主観を客観視する」ということに繋がり
セラピー的な要素になっていくとゆうものです。
そう考えるといろんな行為の中でセラピーというのは可能なんでしょうね

素晴らしいエントリー読めたことに感謝です。シンクロを感じます
09/16/05 21:10:15

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